ネタバレたくさんありますよ!
注記ありのネタバレと注記なしのネタバレが混在してますご注意を
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今回いつもよりやらかした気がするので、忘れた頃に消すかも
『本格ミステリの王国』 有栖川有栖のエッセイというか、全編に渡って本格ミステリへ宛てたラブレターか 「俺たちホント本格ミステリ大好きだぜ!!」 この作家さんの本5、6冊しか読んだことないけど、他のも読もう。 ノれそうな人は絶対読んで下さい。胸が熱くなります。自らの至らなさに恥ずかしくなると同時に道の先に広がるであろう地平に思いを馳せ以下略 具体的な恥ずかし点は単純には己の読書冊数の少なさとか、後はブログでも気軽に使ってた「本格」の自分の中での再定義の必要性についてとかです。 マコは自分の興味があんまり社会派向きではないことは気がついてたので、自分を安易に「本格」ファンと思っていましたが、果たしてそうなのか。私が好きなのは叙述を筆頭にしたサスペンスの手法なのではないか?トリックあっての本格なのか?本人以外にとってはどうでもいい定義ですが本人にとっては大問題です。しかしそれでも求めるものは一つの作品内での謎の合理的な解釈であり根本的なミステリへの興味という点では以下略 心情面では上記の通り。お勧め参考図書、作品なども紹介されててうっひょーー 「類別トリック集成」なんてマコがほしいなぁーんとかぼやく100年以上前に生まれておられた、乱歩先生に既に作られているとか。そういえばちくま文庫で記述読んだような・・・ 特にごく最近の推理賞の選考文章なんかは、現代ミステリに及び腰になってる今のマコには非常にありがたく、この記述を参考に新しい作家の知識を身に着けたいです。 作品論的な意味で気になったのは、他の作家の記述も引用しての以下(だから下の文は二重に引用でーす) 『「作中で展開される物語はただの文字の連なりではなく、どれもみな生き生きと動いている世界であってほしいので、実は何ごとも起こっていなかった」というのは「不満」なのだ』 というくだり。これはメタミステリに多い展開についての言及。ようするに、夢オチってどうよ?的な意見だと思うのですが。 日文系の論文で(ミステリ小説ではないが)似たような意味(小説作品はそのものは虚偽だがその作品内では真実である)(しかしその作品内の真実を裏切ることについて、みたいな感じね)のをこの前課題のために読んで、この二つの考えは発表ジャンルは微妙にずれてても考え方としては似ているなとおもった。この考えを広げれば、なんで夢オチやメタオチを多用されると読者が興ざめになるのか、文章として説明できるのではないかと思った。夢オチ、メタ手法自体は、考えていけばもっと他の発展があるだろうから、その手法自体を非難したいのではないのです。 ただ定めたルール内で、制限された方法内で最善の筋を探すほうが、なんでもありを言い訳にして意外性だけ狙うより、絶対格好いいよ。 てゆうか、マコはその方が面白い話が出来ると思う。 『白い館の惨劇』 カーデュラ餓え餓え 作中作から始まるイントロ。記憶を失った名探偵は読んでてどきどきしました。これだよ!!こういうのだよ!!謎ってさ!!! 全編わたってこの作家さんは、ミステリーが大好きなんだろうなぁ、と感じた。 内前編の、館トリックもダイイングメッセージも、驚きの新鮮さではなかったけれど、作品の中での筋は通っていたと思うです。浸れてないとか書いたけど、その点での謎解きはっかりあったので嬉しかった!だから、一番気になった探偵の正体が現実パートでのオチだけのみだったのは残念でした。 あとそれ目当てだった吸血鬼探偵のターンになったら、面白いことは面白いのですが、好きすぎるオタクっぽさも前面に出て来てしまった、という印章。これは自分も或る程度好きだから、でやけに気になるんだろうなぁ・・・ 「この探偵の推理はどうかと思うけど、でもそれは自分でもわかってるから」と作品内で自己弁護しているニュアンスが。 アニメ漫画のオタクが自分の好きな萌系作品に対する批評と称して、「まあ、でも作品自体はたいしたことないよね、自分はキャラが好きだから読んでるだけで」て風の自己弁護してるのと、印象が似ている。 でもやっぱり、好きだからだろうなぁ・・・
相変わらず途中で論旨ずれます
・今年のまとめをクリスマス前に書くよ 本年からいきなりブログに読書感想をつけ始めて、お蔭様で前年度よりも読書冊数を大幅に増やすことが出来ました みなさまありがとうございます どんだけ見栄っ張りなんすかね 来年も、あなた読書より他にやることは?という疑問は置いといて、だからといって寝てるよりは本読んでるほうが人間らしい気がする、というのを信条に、読んだらたぶん感想か、題名の記録ぐらいは書くと思うよ 生存確認用ブログに日記以外の記事は邪魔かもだけど、元々日記も少ないのでないよりはいいよね(自己完) ☆ことしのよんだほん ブクログによると21日現在で83冊です。マコ個人としては多い。 そんで83冊中50冊以上↑が推理小説でしたね。絶対多いぞと思って数えたらほんとに多かったね。 推理文庫とか推理小説として売られてるだろう本だけ数えたつもりなんで、広範囲でミステリっぽいとか少し推理要素ありの本も入れればもっと増えるよね。 これはもう自分の個性なので属性外すつもりはない。 その他は作家読みかその時気が向いた本を読んでました。 ・ミステリ ミス・マープルとブラウン神父シリーズを全部読めたのはよかった。 年度全体で海外作家多めで、後半に国内を少し触った感じ。 今年の読後感想では海外国内共に、現代ものよりもそれ以前の方が印象が良かったので、来年も引き続き本格物の古典を多く読めたらいいなぁと思います。 クリスティ(ポアロ)、横溝(金田一)の読破をゆるく目標にしながらカー、ウイリアムアイリッシュ、泡坂妻夫を抓んでいきたい。 こういう予定立てると大体達成できないんだけどね。 ・それ以外 ミステリと趣向がかぶりそうなのにあんま好きじゃなかったホラーですが、今年読んだ数冊で自分の好み少しわかったかも。ミステリと同じく海外の古典系を来年はちょっと読んでみたい。ラグクラフトとか気になりまーす。 マコがホラー苦手なのってたぶん、どんでんがえしが好きでスプラッターが苦手からだと思う。バットエンドは好きなんだけど後味悪い話は嫌い、なんと言えばいいのかこれ。 事件や不思議なことがあると、超自然な理由でも良いからなんかこじつけないとすっきりしないなーと感じてしまうのと、グロいの苦手なので殺し描写をメインの目当てで読めない。そんでもて最近のホラーってスプラッターてゆう印象がいつの間にかついてるの。 全然読んでないから印象ですけど、昔のホラーの方が幽霊とか心霊系多くて、最近のはなんていうか人間の嫌な部分をえぐりだすぜ!て話が多いような気がする。 幽霊話が科学の発展なにやらでまったく怖いものではなくなると、それに従い怖いものの対象がシフトして、人間の悪意とかそういうのがホラーのメインな題材になったの?とか思った。 読んでて怖いとかドキドキする小説っていう体裁はそのまま、でも幽霊出て来てうらめしやーって話と、隣の女の子がボコボコにされるって話(ケッチャム?厳密にホラーじゃなかったらごめん)では、怖い・ドキドキ以外の感想が違うと思うです。それって読者層も分けると思うです。 そうなると気になるのは人間怖いの次に流行る「怖いもの」ってのは一体何かとかですが以下略 その他のノンフィク系は来年も、少しづつでも読み続けて徐々に冊数増やしていけたらいいなぁーと思います。 総括しての目標:総読書時間が、昼寝の合計時間よりも長くなりますように
中高から読んでるシリーズは買っちゃうなぁとか新刊がこんな早くて嬉しいとかはいつもの感想で言ってますんで、今回の感想は陰陽乃京を読んだことないあなたにもなんとなく楽しんでもらえるかもしれない、前巻までの内容にも触れたマコなりのキャラクター紹介だよ。
ちなみに読んだことあるあなたにとっては「その感じ方どうよ」的感想を持たれる可能性は否定出来ない。 変換むずかしそうな人名はひらがな読みで打ちました。 ☆ストーリー ちょっと前に流行った陰陽師モノの例によって、陰陽ノ京も平安の世を舞台に陰陽師たちが活躍するよ。 他の陰陽師モノとの目立った違いは、あの有名な安倍晴明が主人公ではなく脇役なところだよ。晴明は中年のおっさんだよ。 人の優しさ滲み出るストーリー展開が特徴だよ。 ○よししげやすたね →前巻まで このシリーズの主人公! 即死能力者。一度力を解放すれば周囲一帯が焦土となる。 しかしその能力とは裏腹の人道主義系性格のために、二作目では犯人を誠心誠意説得、説得だけで話を丸く収めた恐るべき兄ちゃん。説得or孅滅、リアル天国と地獄コマンド。 そんな平和を愛する性格ゆえか自らが事件の中心となることは少なく、他の登場人物の助っ人役が定位置。 ちなみに陰陽道の名家に生まれてますが職業は別の道です。 昔の教え子が家に転がり込んできて子供の作り方教えろって急かすのが最近最大の事件ぽい。 巻を追うごとに出番少なくなってる気がする。 →新刊では 主人公は別の人になりました。 ○賀茂みつよし →前巻まで 浮浪者のような身なりであるが、現在の宮廷陰陽師の長官を父に持つ、才能ある青年道士。 少々偽悪者の気あり。 キャラ単体ではそうでもないのに、対キャラのせいで時々BL狙いを感じる人。 初登場から着実においしい感じの出番を増やし続けていました。 →新刊では 祝!主人公! 祝!恋愛フラグ!!異性とだよ。 シャーマンキングでホロホロが主役張ったらこんなんだったのかなぁ。まったく違和感を感じない見事な主人公ぷりでございました。 偽悪者キャラはこの巻で確定の予感。悪ぶっててもなんだかんだ他人のために説教しちゃう、曲がったことは許せない、なかなかの主人公っぷり。 やすたね先生の今後が心配になるほどの。 ○安倍吉平 →前巻まで 安倍晴明の息子。12才。一作目からのレギュラーキャラ。 漫画ラノベ界に男装美少女あまたおり、それぞれハニーフラッシュやらぱいタッチやらで性別がバレる中、 同い年の少女の男装を、 「君みたいに可愛い子が男の子のわけないじゃん☆」つう理由で看破した。 そんな理由で見破った人マコこいつしか知らない。 以来シリーズほぼ毎巻、口説いてはプロポーズ行い続ける猛者。 今回もそのメロメロトークに期待が高まるまだ12才。 →新刊では かっ…鴨川で夜の釣りデート…だとっ…!? ○住吉かねら みつよしの同僚で怜悧な、涼しげな、妖しげな美形。 登場するたびその優れた外見について解説される男。 陰陽寮でみつよしと彼が若手のツートップ。どちらも才能を持ちながら、対照的な外見、相反する性格、顔を合わせる度に口げんかだけど本当は似たもの同士! どう見てもBL要員です本当にありがとうございました。 今のところ自分では特に何もしない。 まだ活躍してない。 →新刊では 出てくる度に何もしないキャラとか言いましたが、盗み聞きのエキスパートである旨が発覚しては正直ネタにしずらくなった。 これからはそこに彼が居ない時ほど盗み聞きを疑った方がよさそうですね、かねら様が見てる。 ルックス描写もパワーアップ! 「素性知らない人から見たら、妖怪にしか見えない」 今回の複線爆弾はかねらでした。 前回の妻の酒乱といい、まだ他に色々張られているんでしょうかなぁー。正ヒロイン時継関連とか気になるので、数巻にわたる長編エピソードなども見てみたいなぁ。…ないかなぁ。 そのかねらで、物語最後にかなりあからさまな今後の引きがありましたので、次はもしかしたら早めに出るかなーとか期待しつつ。 …2年くらいで出たら嬉しい、な。(弱気) |