ネタバレたくさんありますよ!
注記ありのネタバレと注記なしのネタバレが混在してますご注意を
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☆いつも通り感想の振りした自分用覚書です
映画は二年ぐらい前に見てます。著者の他作品は未読。 最近読んでいるリンカーン・ライムものからの連想(自ら動かない・動けない立場の天才と、彼の助言により飛び回る美人)で思い出して小説版も読んでみました。 小説版を読んで、映画は小説版の驚きどころを抑えて作ってあったのだなぁと思いました。映画版を見ていて個人的に面白くて興奮したのはレクター逃亡時の入れ替わりと、バッファロービルの自宅にそうとは知らずに単身乗り込むクラリスだったのですが、特に後者の方は小説を読みながら結構びっくりしそうな書き方してあるなぁと思いました。先知ってたから驚かなかったけどね。だから小説版先読んどけばよかったかなぁって思いましたとさ。でも私は本やテレビ番組と比べても映画を見ることが少ないし、今回の順番で読むのはあんまりないが、映画版と小説版で楽しいと感じた場面は同じだったのと、視覚的な効果からの補助を考えて、やっぱり悪くはなかったかなと思った。映像よりも活字に対しての方が思い入れがあるので、面白い物語があってそれが小説の方が先に出来上がっている場合ならそのままの形で読みたいと思う方なのでしかたがないけれど。幸運な例だったよなと結論づけるつもり。最悪なのはアクロイド殺しみたいな映像化だと思う。 翻訳の文章について思うところがあったのでアマゾンさんレビュー見たんだけど意見分かれてた。 個人的には前半部分読んでる時々に分かりにくい表現が多かったです。ただこの表現てゆうか省略の仕方が、「訳者が下手なんじゃない?」と疑ってしまうのと同じくらいには「馬鹿にはわかんないだけなんだろうな・・」と思わせるので。もちろん訳者より疑わしいのは自分の脳みそなわけですし。 後半クラリスが犯人の家の階段を降りる時にすぐ、罠だ、狙われる、で流される表現があるんだけど、ここに似た表現がボーンコレクターでもありました。ボーンコレクターではもう少し狙われる理由は詳しく書いてあった。つまり羊たちの沈黙中で私が「わかりにくいよ」と感じた表現中にも、もっと読書経験や常識に明るければ「なるほどそういうことね」で流せる部分は多いのだろうと思えるのです。馬鹿読者側としては「そこをもう少し詳しく書いて欲しいなぁ」と思うのですが、たぶん自分がその知識を持っている側に入ったとすれば「どうでもいいこと描写してるなぁ」と思うだろうし、そういう省略して繋ぎ合わせを読者に任せる書き方は秘密の共有を思わせる文章の魅力になるし。 このお話固体についてではありませんが、物語の作り方に対象年齢って関係ない気がします。どこまで解説を増やすかとか、読んでいる人が認識しやすいスピードで読める範囲の詰め込み方をしているかとか、そっちの方が対象年齢を決めるのではないかな。 また何年か経ったら読みたいですー シリーズの前編や続編、特に続編についてはネットレビューの評価もおとろしいのでどういう順番で読むのか迷います。たぶん今度は映画じゃなくて本からにする。 PR この記事にコメントする
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