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『毒入りチョコレート事件』
アントニー・バークリー
素人探偵が集まって推理を披露してく古典もの。
概要は知ってたんで事前にどういう感じの推理が来るのか少し予想してから読んだのですが、二番目の回答者ですぐにその予想が出て嬉しかったです。読者がなんとなく予想できる範囲を無視もされずに、初期段階で指摘されると嬉しいよなぁ。てことで面白かったです。真犯人自体が超意外で、しかも超納得の犯人指摘というわけではありませんでしたが、この小説の場合は、一応オチで真相が明らかになった?みたいに終わるけれども、構造的にはすべての回答者の説の根拠は同じくらいないようなもんだもんなぁ。
プロット的にいいなぁと思ったのは、偉そうなおじいちゃんが女の人に手こずらされたり、一番凡人ぽいおっちゃんが知的美人の推理を最後にくつがえすみたいに、一見冴えない方が強いほうに勝っちゃう展開が、定番ながらも面白かったです。
限られた条件から会員それぞれが自分の考え方や持ちえる情報を使うと、一つの事件にいくつものもっともらしい回答例が出来あがるという。推理小説を皮肉る推理小説。
解説によれば作者はその後、有限実行的に犯罪心理系統の作品を書いているそうで、そちらも今度読みたいです。
内容とは関係ないけど、字の部分めっちゃ汚れてるページがあったのでこの本自体は捨てるかもしんない。ブコフで買ったからだけど、今まであんま酷いの当たってなかったのでびっくりしたですよー運運


『あかんべえ』
宮部みゆきの時代もので幽霊とか普通に出るファンタジー系
後半の幽霊騒動展開は描写も漫画アニメチックだなー思いました。そんなおばけ話は円満解決でも、幽霊以外のごたごたお店の経営は、最後までがんばっても報われなかったところは、久しぶりに読んだけどこういう作家さんだったなぁと、読み終わってから思い出したり。文庫下巻はほとんど幽霊メインだったので少し忘れてましたが、文庫版上巻まではおいしそうなお料理描写と、それが蹴っ飛ばされてばら撒かれる展開ばかりなんでふね屋の人たちがかわいそうで、話の最後にはお店が盛り上がってくれるといいなぁと思っていたのですが、最後までまともな客席はなかった。不安材料がなくなって前よりも人間同士の結びつきが強くなったから、これからのふね屋のみんなは大丈夫、くらいに思える人情系ラストなので読後感は悪くないのですが。そういえば主人公の少女の身近に、物語現在軸での死者はいないのだ。
上巻と下巻で読んでる自分の展開への期待が変わってたことに気がついたのでちょっと書いといた。
読後感悪くないもなにも私はそこまでバットエンド嫌いじゃないからあれですけど、バットエンドでも嬉しい作品と気が滅入る作品ってのもそれなりにあるよなぁとは思う。違いは人間描写なのかなぁ
この作品でも出てくる、いい人っぽいけど段々少し嫌な人だなぁと思えてくる人、の描写はいいなぁと思ったけれど、小中生の頃に同作家の作品でそういう人を読むと結構ショックだったような気がしたようなと、少し思い出しました。具体的には忘れたけれど。前に読んだ本も読み返してみたいです。

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