ネタバレたくさんありますよ!
注記ありのネタバレと注記なしのネタバレが混在してますご注意を
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『淑やかな悪夢』
英米女性作家怪談集 作家は知らない人ばっかだったけど読み終えてから紹介読んだら訳者がみんな一度は見た人だった。出版社よな。 特に怖くないしミステリのように謎解きという名のオチがつくものばかりでもないのだけれど、怪談・ホラーってそういうものかもと思えるようになってきたこの頃。楽しい。何となく自分の中のアレルギーが薄れてきたようで嬉しいな。 郊外の妖精物語が表現かわいくて好きだった。キャサリンマンスフィールド覚えておく。オチは見え見えだったけど名誉の幽霊も面白かったなー家族全然恐がってねぇの(笑) メインの恐怖ものっぽかった黄色い壁紙に関しては、私には肝心の狂気が感じられなかった 下のずっとお城で~の方が上手いと言ったのはそこらへんについてのことで、お城~では語り手でもあるメリキャットの狂気が物語の途中でちらつくことで、それまで感情移入して読んできた自分にまで翻って狂気がかぶさってくるところが上手いなぁと思ったからです。これはもって注意深く読んでる人には当てはまらないかもなので、あくまでも私くらいに騙されやすい注意力散漫な読者が感じた上で考えた表現への評価ですが。表紙絵の少女のイメージを持って、しかも冒頭の今18歳てのをちゃんと自分に言い聞かせてながら読まないと、12歳の頃と変わらぬような彼女の様子は夢見がちな少女のありふれたそれと思えてしまうのだが、確かに着古したドレスと櫛を通さない髪で森を駆け抜ける18歳の女の子は不気味なものがあるのだ。 狂人は自分のことを狂ってるとは認めねえっていうじゃない。たぶん。メリキャットの一人称が小説なんだから少しくらい自分の常識と意識ずれてて当たり前と予め頭にある上で読んでいる範囲では、理解出来ないものではないのではないか、というのが怖かった。 黄色い壁紙は徐々に女性が狂っていく様を書いていく手法なんですが、それが読んでいる方にも「この人ちょっと変になってきてるぞ」とわかる、狂い方も少し前の時代の狂気の表現方と感じたつうか。途中から完全第三者目線に移っちゃえるのね 黄色い~は変になっていく人を見る小説で、お城~は(それがメインじゃないけど)正常だと思ってたもんが異常なのだと突き付けられる、自分がおかしくなったんじゃ?効果がある小説としたら、同じ一人称でも表現方法が全然違うってことか。 『剣の八』 ディクスンカー 帽子収集狂事件に続いてフェル博士。このシリーズ一作目の魔女の隠れ家も読みたいんだけど地元図書館ないの。 帽子~より好きだ。なんだこんなにくるくる廻せるのかという好印象。解説にある通り探偵がいっぱいで、それぞれ推理してんのが面白かったです。 クリスチアナブランドの時はちょっと傷食と思ったけどこっちは大丈夫だったんは、一人の探偵から出るんではなく色々なのがそれぞれな動き回ってたのが面白かったんではないかと推測。クリスチアナブランドも今度読みたいな~緑は危険地元図書館ないの残念。毒入りチョコレート事件もこの形態の代表らしく押さえておきたい解説読むかぎりだとカーの作品で他にもこの手法を取ってるのはないみたいで淋しい。 ブランドもだけどカー作品も図書館入ってるのバラバラなのでシリーズ飛び飛びながら読んでいこうと思います。図書館にポアロ数作入ってないつうてもクリスティて本当すごいんだな。本は出てるんだもんな。検索したらシャーリイ・ジャクスンの長編いくつかは邦訳自体されてないようだよ悲 PR この記事にコメントする
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