ネタバレたくさんありますよ!
注記ありのネタバレと注記なしのネタバレが混在してますご注意を
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『探偵儀式1~3』
漫画。著者は原作と作画合わせて3人いるみたい Wikiで清涼院流石、登場人物、ピラミッド水野とみてこの作家の本を読みたくなったのですが、行ったブコフではシリーズ最初のがなかった代わり独立してそうなこの漫画版があったのでこっち買ってみた。 3巻が気になるところで終わってて続きが読みたいなー。推理漫画として楽しむのかと思ったのですが、元々推理漫画的な面白さを狙った作品ではなかったようです。 例えばブリーチが死神がたくさん出てくるからつって死神漫画と言うよりは、みんなバトル漫画と区別するように、この漫画に出てくる探偵もその世界における重要な職業というだけであり、プロットは一般的な推理モノよりはいわゆる普通のキャラ漫画の方に近い。別に推理能力でスタンドバトルしないからバトル漫画でもないけど 全ての事件にトリックやら密室があるわけないとか非難されるのも、そんなの現実じゃあ当たり前なんですが、現実ではない本格派の推理小説郡のなかでは言ってはいけない禁じてのようなもので、ではなんでそんな台詞が出るのかといえば、この漫画の中で揶揄するものは私たちが生きている現実そのものではなく、現実の世界で読まれている推理小説たちであるのだろうなーと。一つの事件の回答を一人の探偵が言ったと思えば、それは間違ってると否定されるのも、アンチミステリ、毒入りチョコレート事件みたい。ただその推理モノの持つもっともな馬鹿馬鹿しさでさえも、承知の上で枠の中でもっと面白いもんが読みたいのが推理小説読者心理なわけで。日本の現代ミステリ的な方面には疎いので、もしかしたらもっと新本格方面に直接的な比喩も既にあんのかもしれませんが、物語の展開以外にもこの後どうなんのかなーと思います 関係ないけどこういう探偵が多すぎるノリで、探偵達が戦うバトル漫画とか誰か描かないかなー。「俺の推理の邪魔をするのはお前の推理だけだ!だからお前は今ここで消す!!」みたいな。この原作作家さんの本がそういう系統なのかな?後全然関係ないけど、この前ホラーゲームやった時に、プレイヤー側だけ霊にびびって進んでいくのが癪なので主人公側からもかめはめはとかで応戦するホラーゲームやりたいなーと思ったんですが、どっかないですかね。アメリカにはあるんじゃない?的なこと言われたんですが。幽霊をエナジーボールで無双するバトル漫画よーみたーいなー 『ソウルドロップの幽体研究』 これを読んでからヴァルキリウスの後悔に行ってみようという計画 これも漫画で一巻分だけ読んだのですが、その後で小説版を読みました。小説読みながら漫画も小説そのまま描かれてるなーとは思いましたが、やっぱり小説の方が状況はわかりやすかったかな。後これは年齢のせいかもだけど、小説では唐突そうに見えても一応文章の注釈が付いているおかげでフォローのある動作や台詞なども、漫画だと物語の進行上あまり重要でないモノローグだと抜かされるので、なんでそんなことするのかわからなくてちょっとギャグっぽく見えた気も。 内容はブギーポップものの死神役が名前変わってこのシリーズだとペイパーカットて感じ。ノベルスだから登場人物も社会人中心。ただ続刊の口絵も見るにブギーとは違ってメインの探偵二人とお嬢様が“追う側”として固定されるようで、同じ登場人物が同じ役割で継続するのが他のシリーズと少し違うのかな。他はしずるさんはがちがちに固定だったっけ?人間を観察しに来た外部者といい寺月恭一郎といい相変わらずブギー読んでないとにやりとできないのな。榊原弦の武勇伝ってあっちではほぼ語られないのに、今回のロボット君の活躍で初めてすげーなと思ったよ。人間技じゃないのかと思ったら、元々も人間なのかよ。それにしてもみなほしすいこ(うろ)はどんだけなにしてたんだよという、ナイトウォッチでも出てたしたしかブギーの最近2・3個前の作にも出てたような。作者の好みなのだろうが、イマジネーターで死んで登場した時はこんなに後引くキャラだとは思わなかったなー様付けしたくなってきた ペイパーカット自体は、途中までは少しドキドキしたんですが、どうやら読者側から見ての主人公キャラたちほど殺さないようで、本人もそういう人は殺したくないですよと自覚しているという、一作目読んだだけの感想だとブギーよりは読者に安心感を持たせる仕置き人キャラかなと思いました。 なんかだらだら書いたけど、久しぶりに読んだ上遠野作品だったからかしらんが、最近のブギーに感じるようなマンネリ感よりずいぶん面白いなーと思って読めました。それどころか、やっぱりこの人上手なんだなーと感じるくらい。二巻目までは買ったのですが、その続きも読んでみようと思います。
『皇帝のかぎ煙草入れ』
カーのノンシリーズで有名なやつ どれのことをどう認識しているかが重要な問題になると、そのどれをどういう風にまではわかったけれど、犯人はわざわざお出でなすったとこまで気がつかなかったです。家族内のミスリードにまんまとひっかかりましたー あとがきで乱歩が後には強引であったかもと言いなおしたみたいなことが描いてあったのは、いくら暗示にかかり易い人間でも生きてる人と死体の区別くらいはつくだろってことなのかな。確かに次に読み返したら気になるかもしれないけど、一回さらっと読んだ中では気にならなかったです。 プロットもヒロインが追いつめられる続けるんではらはらしました。三角関係の修羅場とかあって面白かった。 『ブラウン神父の醜聞』 ブラウン神父シリーズ最終巻だよ。どんぱふー 解説よんでなんとなくなるほどーと思ったんですが、ブラウン神父ものは一遍全体がトリックや犯人像の複線になる、トリック自体も作者の書き表そうとしている思想や思考のためのもの、(って感じでいいんだろうか)みたいに書いてあって、あーだから面白いのかーと思いました。その思想とか主義自体は読んでもそうなんだーと思うだけだったり、そもそも何書こうとしてるのか分からないものも多いんですけどね。トリックがそのまま物語になっているというか、その逆なのか。うまく自分の言葉で分かりやすいように言語化したいな。それが物語りの構成にまで関わると、あなたの人生の物語とかゼロで割る的な感じになりそうな感じ。 古書の呪いは前読んだ四人の罪人の話の一遍とネタが同じなので先読めちゃったけど。面白い事務員さん。 最終巻なので寂しいわ |