ネタバレたくさんありますよ!
注記ありのネタバレと注記なしのネタバレが混在してますご注意を
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今回いつもよりやらかした気がするので、忘れた頃に消すかも
『本格ミステリの王国』 有栖川有栖のエッセイというか、全編に渡って本格ミステリへ宛てたラブレターか 「俺たちホント本格ミステリ大好きだぜ!!」 この作家さんの本5、6冊しか読んだことないけど、他のも読もう。 ノれそうな人は絶対読んで下さい。胸が熱くなります。自らの至らなさに恥ずかしくなると同時に道の先に広がるであろう地平に思いを馳せ以下略 具体的な恥ずかし点は単純には己の読書冊数の少なさとか、後はブログでも気軽に使ってた「本格」の自分の中での再定義の必要性についてとかです。 マコは自分の興味があんまり社会派向きではないことは気がついてたので、自分を安易に「本格」ファンと思っていましたが、果たしてそうなのか。私が好きなのは叙述を筆頭にしたサスペンスの手法なのではないか?トリックあっての本格なのか?本人以外にとってはどうでもいい定義ですが本人にとっては大問題です。しかしそれでも求めるものは一つの作品内での謎の合理的な解釈であり根本的なミステリへの興味という点では以下略 心情面では上記の通り。お勧め参考図書、作品なども紹介されててうっひょーー 「類別トリック集成」なんてマコがほしいなぁーんとかぼやく100年以上前に生まれておられた、乱歩先生に既に作られているとか。そういえばちくま文庫で記述読んだような・・・ 特にごく最近の推理賞の選考文章なんかは、現代ミステリに及び腰になってる今のマコには非常にありがたく、この記述を参考に新しい作家の知識を身に着けたいです。 作品論的な意味で気になったのは、他の作家の記述も引用しての以下(だから下の文は二重に引用でーす) 『「作中で展開される物語はただの文字の連なりではなく、どれもみな生き生きと動いている世界であってほしいので、実は何ごとも起こっていなかった」というのは「不満」なのだ』 というくだり。これはメタミステリに多い展開についての言及。ようするに、夢オチってどうよ?的な意見だと思うのですが。 日文系の論文で(ミステリ小説ではないが)似たような意味(小説作品はそのものは虚偽だがその作品内では真実である)(しかしその作品内の真実を裏切ることについて、みたいな感じね)のをこの前課題のために読んで、この二つの考えは発表ジャンルは微妙にずれてても考え方としては似ているなとおもった。この考えを広げれば、なんで夢オチやメタオチを多用されると読者が興ざめになるのか、文章として説明できるのではないかと思った。夢オチ、メタ手法自体は、考えていけばもっと他の発展があるだろうから、その手法自体を非難したいのではないのです。 ただ定めたルール内で、制限された方法内で最善の筋を探すほうが、なんでもありを言い訳にして意外性だけ狙うより、絶対格好いいよ。 てゆうか、マコはその方が面白い話が出来ると思う。 『白い館の惨劇』 カーデュラ餓え餓え 作中作から始まるイントロ。記憶を失った名探偵は読んでてどきどきしました。これだよ!!こういうのだよ!!謎ってさ!!! 全編わたってこの作家さんは、ミステリーが大好きなんだろうなぁ、と感じた。 内前編の、館トリックもダイイングメッセージも、驚きの新鮮さではなかったけれど、作品の中での筋は通っていたと思うです。浸れてないとか書いたけど、その点での謎解きはっかりあったので嬉しかった!だから、一番気になった探偵の正体が現実パートでのオチだけのみだったのは残念でした。 あとそれ目当てだった吸血鬼探偵のターンになったら、面白いことは面白いのですが、好きすぎるオタクっぽさも前面に出て来てしまった、という印章。これは自分も或る程度好きだから、でやけに気になるんだろうなぁ・・・ 「この探偵の推理はどうかと思うけど、でもそれは自分でもわかってるから」と作品内で自己弁護しているニュアンスが。 アニメ漫画のオタクが自分の好きな萌系作品に対する批評と称して、「まあ、でも作品自体はたいしたことないよね、自分はキャラが好きだから読んでるだけで」て風の自己弁護してるのと、印象が似ている。 でもやっぱり、好きだからだろうなぁ・・・ PR
一応レポートも昨日の内に終わって、今は披見可テストの勉強するかどうかってかんじ。
下は何時ものようなボヤキ ※文中の「吸血鬼探偵」等を「マイナーアニメのキャラエロ同人」と置き換えてもぼやきの要点は変わりませんので、推理小説興味ない方はそのように脳内調整して下さいね。 ここ最近のネット利用って携帯はミクシアプリ、パソだと河出文庫の新刊チェックが主な目的になってます。カーデュラは2月もまだ出なさそう。 まだ飢えてるよ人外探偵に。 国内作家の吸血鬼探偵モノらしき本を借りて今少しずつ読んではいるのですが、まだ序盤なのでなんともなのと、作家さんがホラー寄りの方とも聞いたので最終的には推理モノから外れるかもと意識しながらなので完全には浸れてないな。 吸血鬼が探偵する推理モノ読みたいよ~~!! 本格くれなんて言わないからユーモアミステリでいいから。嘘ですむしろユーモアミステリをくれ。 別に吸血鬼以外の人外が探偵でもいいんですが、それを求めてミステリで妖怪モノとか言いだしたら京極堂系統な気がね。今私が求めてんのは違うの生きる屍の死系統なんです。 あ、でも巷説の文庫新刊は買ったよ。 最後の綱はミステリアンソロ『伯爵の血族』だがそれまで行っても足りなかったらどないしよ。でもノロノロしてアマゾン売り切れはもっとやだなぁ…地元図書館にはほとんど入ってないんだよなあのシリーズ いざとなったら彼岸島、ヘルシング、ときめき☆トゥナイト。 |